元小錦さん「技あれば勝てる」 相撲教室で子どもたち指導 BBQやウクレレも 伊江村 沖縄


元小錦さん「技あれば勝てる」 相撲教室で子どもたち指導 BBQやウクレレも 伊江村 沖縄 ウクレレを演奏するKONISHIKIさん(手前)とフラを披露する妻の千絵さん(後列中央)や伊江の子どもたち=5日、伊江村の川平区公民館
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 学校教材や事務用品の販売を手掛けるミュージアム(宜野湾市、亀里博文社長)は5日、同社の伊江営業所(知念利弥所長)開業6周年を記念し、元大関小錦のKONISHIKIさんを招いた「ちびっこ相撲教室とBBQ&ハワイアンLIVE」を伊江中学校相撲場と川平区公民館で催した。KONISHIKIさんは子どもたちに「技があれば勝てる。一つの技を覚えて今まで勝てなかった相手に勝てた時に、『苦しい』が楽しいに変わる」と述べ、技を磨くことの大切さを訴えた。

 伊江中学校相撲場の土俵の周りには保護者や多くの村民が集まり、KONISHIKIさんの指導の様子を見守った。中城出身の元幕内力士で、現役時代は「琉鵬」のしこ名で活躍した住職の浦崎道涯(どうがい)さんも指導に当たり「これから大会のシーズンがやって来る。声を出して頑張ろう」と激励した。

 KONISHIKIさんは「仲間を大事にしながらいろんな大会で活躍してほしい」とエールを送り「相撲は日本の文化だ。相撲をしていたことでいろんな国に招待され、その素晴らしさ、美しさを伝えるなど、貴重な体験ができた」と相撲を通したこれまでの経験を振り返った。

 生徒を代表して伊江中3年の生徒は「こんな有名な方が伊江島に来て指導してくれることがすごいと思った。『若い時にはいろんなことをやった方がいい』と話していたことが印象に残った。仲間と共に頑張りたい」と決意を述べた。

ミュージアム伊江島営業所6周年記念イベントで相撲を指導したKONISHIKIさんら=5日、伊江中学校相撲場
ミュージアム伊江島営業所6周年記念イベントで相撲を指導したKONISHIKIさんら=5日、伊江中学校相撲場

 午後5時からは、川平区公民館で小錦BBQ&ハワイアンLIVEが開かれた。小錦BBQソースで焼かれた焼肉を食べ、KONISHIKIさんのウクレレの弾き語りに合わせて妻の千絵さんがフラを披露。会場にいた子どもたちも舞台に上がり一緒に踊り盛り上がった。伊江村で活動しているフラサークル「U‘i ohana」のメンバーも優雅な踊りで花を添えた。

 主催したミュージアムの亀里社長は川平区出身で伊江中24期生。宜野湾市で学習教材・スポーツ用具の卸業のほか、障がい者支援や衛生用品の代理店、スポーツジム運営など幅広い事業を展開している。亀里社長は「島を離れおよそ50年。その間いつも島の人や子どもたちのために何かできないかと考えていた。子どもたちの活躍をこれからも応援したい」と語った。

 伊江島営業所の知念所長は「4年前から計画をしていたがコロナの影響でできなかった。やっと開催できたことがうれしい」と話した。

 (知念光江通信員)