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我如古スンサーミー披露 宜野湾 600年以上続く伝統行事


我如古スンサーミー披露 宜野湾 600年以上続く伝統行事 サングヮチャーで我如古スンサーミーを披露するスンサーミー保存会の会員ら=4月27日、宜野湾市の我如古公民館
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 【宜野湾】宜野湾市我如古で600年以上前から伝わり、旧暦3月3日のサングヮチャー(豊年祭)行事で踊られる「我如古スンサーミー」が4月27日、我如古公民館で披露された。スンサーミーは市の無形民俗文化財に指定され、過去にあった飢饉(ききん)や終戦直後の時期を除き毎年開催されたと伝えられている。スンサーミー保存会や老人クラブの会員らがステージに立った。
 スンサーミーは、我如古大主が我如古グスクを築城した際に、お祝いで披露されたのが始まりとされている。
 無形文化財に指定されている演目はスンサーミーとスーラキ節、今帰仁節の三つで、これらをまとめて「スンサーミー」と呼ぶ。スンサーミーは円になり、四つ竹を用いた踊りや、手踊りをゆったりとしたリズムで披露するのが特徴。同日は我如古のサングヮチャーには欠かせないと言われる稲しり節やめでたい節も披露された。
 サングヮチャー運営委員の當山盛保委員長は「我如古区民繁栄と健康を祈るサングヮチャーを今年も盛大に開催できる。さまざまな人の協力に心から感謝します」と笑顔であいさつした。 (福田修平)