【大宜味】大宜味村田嘉里で4日、第10回「グラの里・田嘉里むん市」があった。「グラ」は布袋竹(チンブクダケ)で、「むん」は物のこと。タケノコが旬のこの時期に地域を盛り上げようと、フリーマーケットと併せて開催されている。朝早くから、「炭火焼きタケノコ」やタケノコカレー、ジューシーを求める客でにぎわった。
宜野座から訪れた古堅学さん(61)、明美さん(57)夫婦は「毎年来ているが、炭火焼きタケノコはいつも完売で食べたことがなかった。今年こそはと思い朝一番で並んだ。とてもおいしい」と話した。
那覇から家族で訪れた久米龍(とおる)さん(7)とここみちゃん(4)きょうだいは「初めて食べたけどおいしかった。タケノコを焼くのが楽しかった」と笑顔を浮かべた。
実行委員長の金城幸夫さんは「今年はタケノコの成長が遅く心配したが、生産者の皆さんが頑張ってくれた。共同店もオープンし、写真展も開催できた。この取り組みが地域おこしの一助になれば良いと思う」と述べた。
(安里郁江通信員)