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本部、島袋功研究所発表会 85人が歌三線披露


本部、島袋功研究所発表会 85人が歌三線披露 「述懐節」を披露する並里明達さん(右)=4月21日、本部町のもとぶ文化交流センター
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 【北部】琉球古典音楽野村流音楽協会名護支部の島袋功研究所は4月21日、第2回発表会を本部町のもとぶ文化交流センターで開いた。町出身者4人による独唱や子どもたちの三線演奏などがあり、約85人が出演した。来場者は1、2部合わせて約670人。同研究所の発表会は2019年12月以来、約4年4カ月ぶりとなった。
 独唱は「干瀬節」「子持節」「散山節」「述懐節」が披露され、会場に歌三線を務める演者の声が響いた。「述懐節」は並里明達さん(87)が務め、自分の意思と関係なく手が震える中、コンクール前は1日6時間の稽古を積み重ね、稽古によって自然と声も出たことなどが独唱後に紹介された。
 中幕では三線を楽しむ演奏として、子どもたちが三三七拍子を演奏したほか、身ぶり手ぶりを交えながら「てぃんさぐの花」などを斉唱した。上間健士朗さんによる一人エイサーも披露され、観客は指笛や手拍子で演舞を盛り上げた。 (武井悠)