有料

石垣のミンサー 技に触れる 工芸館でフェス、手作り体験も


石垣のミンサー 技に触れる 工芸館でフェス、手作り体験も ハンカチ染め体験コーナーで染める前のデザインの作業に集中する参加者ら =4日、石垣市のみんさー工芸館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【石垣】ミンサー柄の「五(いつ)の四(よ=世)」までにちなんだ5月4日のミンサーの日、ミンサー織の商品を扱うあざみ屋(新賢次代表)は、石垣市のみんさー工芸館で「みんさーフェス2024」を開催した。
 子どもたちや高校生、地元在住のミュージシャンらによる音楽ライブのほか、コースター織り、ハンカチの藍染め体験、タッセル(毛糸・絹糸を束ねた房)作りなど三つのワークショップがあった。多数の家族連れや観光客らが音楽を楽しみ、島の伝統工芸に触れた。
 平本麻衣さん(35)と兼久奏子さん(同)の友人同士は、園児から小学3年生までのお互いの子どもたち5人と来場。静岡県から石垣島に移住して7年という平本さんは「みんさー工芸館に来たのは初めて。島の伝統文化を身近に感じることができるので、来年もまた来たい」と笑顔で話した。
 館内では、アウトドアスタイルの新ブランド「MINSAH BLUE」の商品の紹介、資料展示室での、ミンサーを学ぶための子ども向けクロスワードゲームなどがあった。別館では自家製ワッフルが評判のアパレルカフェがあり、くつろぐ観光客や家族連れの姿も多かった。
 一方、野外の特設ステージでは、園児のダンスチーム「カフムジカ」、小学生のご当地アイドル「Jasmine(ジャスミン)」、八重山高校ダンスチーム「BaBe‘XX」と同校の郷土芸能部、石垣よしゆきさん、饒平名久乃さん、Yoshitoo!(八重山モンキー)らが出演。演技や踊り、それぞれのオリジナル曲などを披露し、イベントを盛り上げた。
 (島尻修通信員)