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琉舞や空手 若手生き生き ワシントンDC沖縄会新春会


琉舞や空手 若手生き生き ワシントンDC沖縄会新春会 ワシントンDC沖縄会新春会でかわいらしい踊りを見せる子どもたち=アメリカ
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 ワシントンDC郊外でこのほど、ワシントンDC沖縄会の新春会が行われた。マイク・ニュー会長は「会員同士の親睦を深め、沖縄を思い出すことが新春会の一番の醍醐味(だいごみ)だ。本会の企画委員や役員、会員の皆さまに尽力いただき感謝している」とあいさつした。
 ステージは、玉城流翔節美智子の会師範と琉舞道場の門下生による「四つ竹」で幕が開き、唄三線グループが「豊年の唄」や「アシビナー」を披露した。「ワラビンチャー」グループの演目では、浴衣姿の子供たちが「花の風車」と「肝美らさ」のかわいい踊りを見せた。玉城流継翔会教師は勇壮な「高平良万歳」を披露した。空手は今年も上地流と一心流が演武した。シンカヌチャーバンドは沖縄ポップミュージックを奏でた。 
 たつ年にちなみ今年は、琉球王国を統一した尚巴志の、子供の頃の竜とシーサーにまつわる寓話(ぐうわ)をアレンジした寸劇が披露された。ステージの前に集まった子供たちはくぎ付けになり、竜とシーサーに扮(ふん)したキャラクターは笑いを誘っていた。
 最後の演目は沖縄会エイサークラブのパワフルな演舞。太鼓の音を会場一杯に響かせて日頃の練習の成果を見せ、エイサーグループと一緒にカチャーシーを踊り会は幕を閉じた。
 ワシントンDC沖縄会は会長も若く、司会者や出演者は2世が多い。エイサーや子供踊りも年々人数が増え、踊りの上達が顕著で来場者から喜ばれている。伝統芸能パフォーマンスを演出指導し、継承に力を入れている指導者は「今、沖縄会は、ヤングパワーが盛り上がっていて頼もしい限り」と語った。
(鈴木多美子バージニア通信員)