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災害時住民避難に対応 宜野座 交流センター供用開始


災害時住民避難に対応 宜野座 交流センター供用開始 供用が開始された宜野座村ふれあい交流センター=15日、同所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【宜野座】宜野座村は村役場庁舎の隣接地に宜野座村ふれあい交流センターを整備し、4月1日から供用を始めた=写真。従来の村立中央公民館の機能に加え、地下1階に食料や衛生用品などの備蓄倉庫やシャワー室を設置し、災害時の住民避難に対応している。
 鉄筋コンクリート造の地下1階地上2階建てで、延べ床面積は4460平方メートル。施設には約220人が収容可能なホールや教育委員会などが入る。入口には県認定工芸士で村出身の宮城秀雄さんが製作したシーサーが設置された。総工費は約17億2500万円。財源は国のキャンプ・シュワブ関連再編関連特別事業を活用し、2014年度から再編交付金基金を積み立てていた。
 1979年に建設された村立中央公民館は雨漏りや空調の故障などの老朽化が課題となっていたほか、役場庁舎との距離も離れていた。役場庁舎に隣接した場所に交流センターが整備されたことで、村は災害時の対応の中心となる村総務課との連携がスムーズになることを期待する。
 村教育委員会の担当者は「災害時にはシャワーや食事提供などを本庁と一緒になって取り組む。誰でも利用しやすい施設を目指す」と話した。 (武井悠)