伊江村チームの長嶺瞬さん(39)は、今年で10年連続の出場を果たした。膝を痛めた中でのレースとなったが、必死にたすきをつないでいった。伊江村出身で、今は西原町で暮らしている。自らを育ててくれた故郷への恩を胸に「島のために頑張ることができた」と笑顔を見せた。
長嶺さんの初出場は19歳の頃。与論島での開催だった。中学生の時にも別の駅伝大会に出場した経験があり、当時のコーチからやんばる駅伝への出場を打診されたことがきっかけだった。突然の誘いに、戸惑いながらの参加だったが「島を巡りながら走る楽しさに気づいた」という。やんばる駅伝には、計15回出場してきた。
今大会は40代男子での出場で4キロを走り抜けた。最初は別チームの選手を追い越したが、すぐに別の選手に抜かれた。「もっと粘れたはず」と悔しさをにじませる。
次回は伊江村大会。地元開催とあって、出場への思いは強い。選手に選ばれるためにも「膝を治して、距離を伸ばした練習をしていく」と意気込みを語った。
(玉寄光太)
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島を巡る楽しさを力に 10年連続出場 長嶺瞬さん・伊江
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琉球新報朝刊
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