走りは仕事にも通じる　介護士　前里慎吾さん・伊是名

　伊是名村チームのアンカーを務めた前里慎吾さん（３８）＝浦添市在住＝は普段はケアマネージャーとして働いている。終業後や休みの日に近隣の陸上競技場などで練習を重ねてきた。今大会の走りについて「最大限の力を出し切れたと思う」と話した。
　最終区は１位通過後、１５分繰り上げでのスタートとなる。前里さんを含む６チームのアンカーが同時に出走、目の前には陸上の先輩が立ちはだかった。「追い抜けるかもしれない」と思ったという。スピードを上げていき、ついには追い越した。「普段の練習はうそをつかない」と笑顔を見せた。
　前里さんは、走ることと仕事の共通点を語る。介護に携わる中で、苦しいことやつらいと思うことも少なくない。その上で「ゴールに向かって諦めずに走り続けることで達成できる。これは仕事にも通じる」と力を込めた。　（玉寄光太）