うるま署に新しいシーサー 瀬良垣得山さん作、有志の会が寄贈 沖縄


うるま署に新しいシーサー 瀬良垣得山さん作、有志の会が寄贈 沖縄 うるま署に寄贈されたシーサー=10日、うるま市大田のうるま署
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 【うるま署】うるま地区地域安全協力会(知念恒男会長)や企業など13団体と3個人で構成する有志の会はこのほど、うるま署に一対の新しいシーサーを贈った。

 これに対し同署は5月10日、感謝状贈呈式を開いた。新里賢治署長は「新しいシーサーが設置されたことで署員の気が引き締まり、新たな気持ちで職務にまい進することができる」と述べた。

シーサーを寄贈した瀬良垣得山さん(中央)、うるま地区地域安全協力会の知念恒男会長(左)とうるま署の新里賢治署長=10日、うるま市大田のうるま署

 署によると、昨年8月の台風6号で旧シーサーが損壊し再設置を検討していた。地域安全協力会などが有志の会を立ち上げ、恩納村の陶芸家、瀬良垣得山さん(66)が制作した。知念会長は「みなさんの気持ちが一つにまとまり設置に至った。本当にうれシーサー」と会場の笑いを誘った。

 瀬良垣さんは昨年11月、石川署に寄贈されたシーサーも制作した。うるま署のシーサー「不動獅子」は不動明王を模した顔で、尻尾は炎を表したという。今年2月に那覇市の琉球新報ギャラリーで開かれた個展で展示され、同署の濵田哲男前署長も鑑賞した。瀬良垣さんは「自身の集大成の作品で思い入れがある。地域を見守る警察署に鎮座して良かった」とほほえんだ。 

(西田悠)