【本部】本部町の渡久地港北側で、漁師が経営する食事処の「海人の駅さかなかなさ」(具志堅勝文代表)が18日、同店内でリニューアル記念イベントを開催した。同町内外から関係者ら約40人が参加してリニューアル記念を祝った。20日にリニューアルオープンした。
本部町は沖縄美ら海水族館や備瀬のフクギ並木など人気の観光スポットが点在するが、大型バスで訪れる大人数を受け入れられる飲食店が不足していることが課題だった。
同店は、これまでの食事処と釣り堀のコーナーはそのままにして、本部町の海の幸、山の幸を生かした新しい空間を創出した。店舗裏に、屋根付きで全天候型の多目的スペース(240平方メートル)を整備。テーブルを15台設置し、ゆったりとくつろげる憩いの場所をつくった。
最大収容数70人。観光バスでの団体受け入れも可能になった。昼は団体客の受け入れスペース、夜はもとぶ牛などでのバーベキューとビアガーデンの形態で運営する。民謡などが楽しめるステージも備えた。
ゴールデンウイークの時期はかつおのぼりの掲揚、クリスマスの時期はクリスマスツリーやイルミネーションが店舗内から楽しめる。魚さばき体験やオートキャンプもできる。
具志堅代表は「本部町の食材を生かし、地産地消で運営する。渡久地港一帯の新たなにぎわいをつくっていく」と抱負を述べた。記念イベントには平良武康本部町長のほか、観光協会の當山清博会長、町商工会の松田泰昭会長らがあいさつして激励した。新城清広民謡研究所による沖縄民謡、ビーフラットクラブバンドによる歌や楽器演奏があり、イベントを盛り上げた。
(上間宏通信員)