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与那国に「空とぶ図書館」 県立図書館貸し出し イベント多彩に 民族衣装試着も


与那国に「空とぶ図書館」 県立図書館貸し出し イベント多彩に 民族衣装試着も 民族衣装を試着する町民
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【与那国】県立図書館と与那国町教育委員会は11、12の両日、与那国町の嶋仲自治公民館で「空とぶ図書館in与那国島」を開催した。一人15冊まで、1カ月間借りられるとあって、常時20人ほどの親子連れら町民が訪れていた。
 図書の貸し出しのほか、JICA沖縄の職員による民族衣装クイズや青年海外協力隊の体験談などがあった。衣装を試着しての記念撮影や職員の若月万平さんのヨルダンに関する講話もあり、訪れた子どもたちは海外に興味を持った様子だった。
 町内からは絵本読み聞かせボランティアグループ「おはなし館」による読み聞かせ会や、イラストカードを使って与那国の言葉を習うコーナーもあり、にぎわいを見せた。
 町立図書室職員の福里麻加さんは「仕事などで忙しく、普段図書室に来られない方も来てくれて、うれしかった」と話した。
 2日間で計124人が来場し、貸し出しを利用したのは69人、貸し出し冊数は500冊に上った。
 母親に頼んで両日とも空とぶ図書館に足を運んだ小学4年の男児は、民族衣装が気に入った様子。展示されていた全ての帽子をかぶったり、衣装の試着をしたりするなど、満足そうな表情を浮かべていた。
 幼稚園に通う女児は、韓国の民族衣装が気に入り、試着後に「買う」と母親にねだっていた。売り物ではないことや韓国で買えることを聞くと「韓国に行く」と話した。 (崎元友紀通信員)