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「おもろさうし」現物展示 琉大図書館 北中城で「お出かけ貴重書」


「おもろさうし」現物展示 琉大図書館 北中城で「お出かけ貴重書」 「おもろさうし」の現物などを紹介する(左から)北中城村教育委員会生涯学習課の山城彰子さん、琉球大学付属図書館の前田勇樹さん、徳元美智子さん=20日、北中城村役場
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 【北中城】琉球大学付属図書館は20日、北中城村役場で「おもろさうし一二三仲吉本」の現物を展示する「お出かけ貴重書 北中城村へ行く!」を開催した。おもろさうしに収録されている北中城にまつわる歌を紹介した。
 「お出かけ貴重書」では、村安谷屋に関する歌のページが展示された。会場ではおもろさうしで紹介されている場所や歌碑を訪ね、紹介する動画も上映した。動画は琉球大学図書館のユーチューブ上で公開されている。同図書館の前田勇樹さんによると、北中城村に関わる歌のなかでは、特に安谷屋に関する歌が多いという。前田さんは「おもろさうしの歌を振り返ることで、地域の魅力を再発見するきっかけにもなる」と意義を説明した。
 お出かけ貴重書は、地域にまつわる資料をその土地で紹介することで地域貢献につなげる目的で開催している。今回で7回目を数え、これまで久米島や沖永良部島などで開催された。
 村役場では20日の立村記念日に合わせ、17~24日に村の歴史を紹介するパネル展も実施した。米軍施設による交通の分断で中城村と分村した歴史などを紹介するパネルや、立村直後の村の様子を写した写真などを展示した。 (福田修平)