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ハイビスカス「里帰り」 伊江から浜名湖花博に


ハイビスカス「里帰り」 伊江から浜名湖花博に 20年ぶりの里帰りを喜ぶ伊江島ハイビスカス園の友寄三訓所長(左)と樹香苑の間宮敏昭社長=19日、浜松市の浜名湖ガーデンパーク
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【静岡・伊江】静岡県浜松市で開催されている浜名湖花博2024(同20周年記念事業実行委員会主催)の浜名湖ガーデンパーク会場で18、19の両日、伊江島ハイビスカス園で育てられたハイビスカスの展示・販売があった。浜松市と交流のある伊江村企画の特別イベントの一環。
 2004年の同花博で、岐阜県の園芸業「樹香苑」が出品した236種(約500株)のハイビスカスを伊江村が譲り受けた。当時の株の子や孫など約600株を今回出品し、20年ぶりの“里帰り”を果たした。
 村は、20年前に譲り受けたハイビスカスを育てるため、村内に伊江島ハイビスカス園を整備。19年5月にリニューアルした。08年には日本ハイビスカス協会を設立し、村商工観光課が事務局を担っている。
 同園は、ハイビスカスに特化した世界でも類を見ない施設。品種交配を積極的に行っており、新種の花を次々と誕生させている。現在は約2千種の花を育てている。
 同園の友寄三訓所長は「園では自然体で成長させている。沖縄ではハイビスカスは冬の花。見ごろは11~5月ころだ」と伊江島ハイビスカス園への来場も呼びかけた。
 樹香苑の間宮敏昭社長もブースを訪れ、「今後は各国との交流も増やしてほしい」と将来を見据えた。 (中川廣江通信員)