宜野座村の沖縄料理店「炭焼家てんぷす」が5月にオープン20周年を迎えた。万座ビーチホテルで5年間、日本料理を学んだ店主の金城善彦さんは当初、日本料理をメインに提供していたが、地元の生産者との交流から「地産地消」に心動かされ、地元の食材を生かした「沖縄創作料理」の店へと変化させた。
宜野座漁港近くの「ペンション村」に“隠れ家”的にたたずむ。琉球石灰岩の砂利が敷かれ「京都の料亭」を演出。炭焼家を「屋」ではなく「家」としたのは、金城さんの辺野古の実家をイメージしたものだという。
むき出しのブロック塀、貴重な沖縄の木材もさりげなく再利用した。トタン屋根から雨音が間近に伝わる。
地産地消を目指し、沖縄料理のメニューを増やしたことで客層も観光客が地元客と同じ比率で大幅に増えた。金城さんは「古きを重んじた伝統的な沖縄料理も大切にしながら、てんぷすでしか味わえない独創的な新しい沖縄料理を創り出す」との信念を貫く。一番人気は「エビのサクサク揚げ」。名物のてびち唐揚げ、海人直送の刺し身も堪能できる。
定休日は月、火曜日。要予約、電話098(968)5808。ホームページからも予約可。「20周年記念キャンペーン」中で、ウチナーンチュと県外からの沖縄移住者を対象に会計から10%引きしている。6月30日まで。
(池辺賢児通信員)
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