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「人生に覚悟を持って」 仲村秀一朗さん講演 北中城中 海外経験、家庭の逆境語る


「人生に覚悟を持って」 仲村秀一朗さん講演 北中城中 海外経験、家庭の逆境語る 北中城中学校の生徒に向けて講演をする仲村秀一朗氏=24日、同校体育館
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 【北中城】北中城村立北中城中学校は23日、同校体育館で、海外派遣の経験が豊富な中城村出身の仲村秀一朗氏を招きキャリア教育講演会を開催した。仲村氏は、国際協力機構や米州開発銀行に勤め、アフリカ諸国などで働いてきた経験を持つ。中学生の時に母親が失踪するなどの逆境も乗り越えてきた。仲村さんは生徒らに「自分の人生に覚悟を持って生きることが重要」と強く語りかけた。
 講演会で仲村さんは、これまで青年海外協力隊などとしてアフリカ諸国を訪れた経験を、映像を交えて生徒らに紹介した。アフリカの中で、もっとも貧しい国の一つとされるマラウイ共和国では平均年収が約4万円であることや、10人に1人程度しか電気を使用できる人がいないことなどを紹介すると、生徒たちから驚きの声が上がった。
 また、自身が中学生だった時に父親がアルコール中毒だったことや母親が失踪した経験などを明かし「みんなもさまざまな家庭の環境だと思う。起きた出来事は変えられないが、その捉え方は変えることはできる」と苦境の乗り越え方を伝えた。
 講演を聞いた同校生徒会長の池田丈壱郎さんは「これからの人生では覚悟を持って、自分の人生を冒険していきたい」と力を込めた。 (福田修平)