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リュウキュウツミ生態知る 宜野湾博物館 写真や映像で紹介


リュウキュウツミ生態知る 宜野湾博物館 写真や映像で紹介 宜野湾市立博物館で開かれているロビー展「リュウキュウツミの成長」への来場を呼びかける平敷兼哉館長=24日、宜野湾市立博物館
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 【宜野湾】宜野湾市立博物館展示ロビー展「リュウキュウツミの成長」が同館で開催中だ。隣にある森川公園で毎年営巣し子育てするリュウキュウツミの生態や子育てを写真や映像で紹介している。入場無料(毎週火曜休館)、6月9日まで。
 リュウキュウツミは小型のタカの仲間で、環境省レッドデータブックの絶滅危惧種Ⅱ類に分類される。都市に近い公園などで暮らす「都市鳥化」も裏付けられている。
 2020年から観察を続ける宮城邦治沖縄国際大名誉教授、飯沼慶一学習院大教授が撮影した、食性や子育て、巣立ちまでの写真や映像が展示され、リュウキュウツミの生活史が分かりやすく紹介される。
 同館の平敷兼哉館長は「都市にある自然の中で見られるのには驚きがある。継続的にリュウキュウツミが根付いている森川公園はいい生息地なんだと実感している」と話した。
 展示では「なぜリュウキュウツミが大切なのか」とも問いかける。自然の中で食べる・食べられるの相関図である生態系ピラミッドの頂点にリュウキュウツミがいることは、それだけ地域の自然が質量ともに豊かで奥行きがあることを物語っているという。  (石井恭子)