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渡嘉敷港近く初のホテル 内野さん創業「かなろあ」 3階建て、28室


渡嘉敷港近く初のホテル 内野さん創業「かなろあ」 3階建て、28室 渡嘉敷村渡嘉敷区初の「ホテルかなろあ」の前に立つ創業者の内野徹さん(右から4人目)と社員ら=6月6日、同ホテル
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 【渡嘉敷】渡嘉敷港から徒歩5分にある渡嘉敷村渡嘉敷区の集落内に4月23日、同区初の3階建ての「ホテルかなろあ(HOTEL KANALOA)」がグランドオープンした。同ホテルは昨年着工し、4月初めに完成した。客室は28室(シングル・ツイン)、最大収容50人。
 アクティビティーが豊富なビジネス型ホテルで、同社所有の2隻の小型船舶でシュノーケリング、ダイビング、釣りツアーなどのマリンスポーツが体験できる。
 1階レストランでは渡嘉敷島産の豊かな食材を使った沖縄料理や新鮮な島魚料理を提供する。サウナ、コインランドリー、無料インターネットなどの設備もある。
 所有者は同村の「株式会社かなろあ」。ホテルに会社事務所を併設し社員、従業員数は15人。代表取締役の内野徹さん(41)は19年前に埼玉県から移住し、2012年に会社を設立した。漁師を兼ねながら民宿と屋台居酒屋「かなろあ」を営んだ。
 内野さんは「渡嘉敷島が大好きで、村の観光、農漁業の活性化に貢献したくてホテルを建設した」と島への思いを語った。
 同村のホテルや民宿は阿波連、渡嘉志久の観光地に集中し、役場など公共施設や港のある渡嘉敷区には民宿などが数軒あるのみだった。(米田英明通信員)