【金武】金武町の戦没者追悼式が6日、同町金武の芳魂の塔で開かれた。町職員や町遺族会、町内の小中学校の代表生徒ら約90人が参列し、不戦と恒久平和を誓った=写真。
芳魂の塔は1971年に建立され、日露戦争から第二次世界大戦の間で戦没した町内の1488人を弔っている。フィリピンで戦争を体験した町遺族会会長の仲田一夫さん(87)は「争いを回避し、平和を構築するための対話を深めることが極めて重要だ」と訴えた。台湾有事を念頭に置いた県内の基地強化について「このような状況は、沖縄戦で亡くなった人々の魂が浮かばれない」と語り、恒久平和を望んだ。
金武中3年の仲間寛奈さん(14)は戦争体験者の減少や世界中で勃発する戦争に触れ「戦争をしても大切な命を失うばかりで何の意味もない。これからは私たちが次世代へ平和であることを伝えていかなければなりません」と誓った。
仲間一町長は「平和のあり方について令和の時代となったいま、常に考えていきたい」とあいさつした。 (武井悠)
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不戦と恒久平和誓う 金武町戦没者追悼式
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琉球新報朝刊
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