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首里高生、芭蕉布学ぶ 大宜味の会館訪問


首里高生、芭蕉布学ぶ 大宜味の会館訪問 芭蕉布の糸作りを体験する首里高校染織デザイン科の生徒ら=12日、大宜味村喜如嘉
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 【大宜味】伝統工芸の理解を深めようと、首里高染織デザイン科3年生が12日、大宜味村喜如嘉の芭蕉布会館を訪れた。生徒らは、紅型や花織りなどの卒業制作に取り組んでいる。見学や体験活動を通じて、織物や染織などの知識を深めた。
 同会館は、喜如嘉の芭蕉布を後世に残そうと後継者育成に取り組んでいる。生徒らは、実際に機織りをしている様子を見学し、糸作りから完成までの工程などの説明を受けた。
 その後、同区公民館で苧績(うーう)みと呼ばれる糸作りを体験=写真。細い繊維から1本の糸を紡いでいく作業に、生徒らは真剣な表情で取り組んだ。
 生徒の真謝美矩立(みくり)さんは「糸作りから芭蕉布が完成するまで、多くの思いが込められていると知った。卒業制作にも生かしたい」と力を込めた。
 生徒らを案内した平良菜緒さんは「沖縄の心を紡ぐ芭蕉布の理解者が増えてほしい」と述べた。 (玉寄光太)