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海側に直売所、子育て支援…村政に女性の視点を 中城村長選当選・比嘉麻乃氏に聞く 沖縄


海側に直売所、子育て支援…村政に女性の視点を 中城村長選当選・比嘉麻乃氏に聞く 沖縄 村政への意気込みなどを語る比嘉麻乃氏=17日、中城村南上原
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 【中城】任期満了に伴う中城村長選が16日投開票され、比嘉麻乃氏(50)が初当選した。村政への意気込みなどについて聞いた。(聞き手・金盛文香)

 ―選挙を振り返って。
 「母親だから気がつくことなど、女性目線や村議3期8年の実績が当選につながったのではないか。投票率は低かった。もっと若者が選挙に行けるようにしたい」

 ―まず取り組みたい施策は。
 「海側地域に直売所を造りたい。売る場所がないという農家と、大型スーパーがないため買い物弱者が生じていた。それほど時間やお金がかかるわけではない。早めに直売所を造り、高齢者や子どもたちのコミュニティー形成にもつながるといい」

 ―子育て支援に力を入れてきた。
 「村議の時から子どもの医療費無償化などを実現してきた。今後は県と一緒に給食費無償化にも取り組みたい。子育て支援策に魅力を感じて村に移住する人もいる。加えて高齢者支援も力を入れたい。自治会での組織づくりなど、健康を意識した事業をやりたい。子育てや高齢者支援は人口増につながり、経済効果も期待できる」

 ―中城村初の女性村長となった。
 「女性や母親だから見えること、できることもある。浜田京介前村長はハード事業をしっかりやってくれた。女性ならではの視点で丁寧な政策と対話を大切に、ソフト事業に取り組んでいく」

 ―今後の村づくりについて。
 「中城村は2050年まで人口が減らないという推計が出ている。南上原は人口増加率が県内でもトップだ。安心安全のため交番を設置したい。災害に強いまちづくりも課題となる。県や国にも要望していく。住宅などの建物を造れるよう、土地の活用方法の見直しも必要となってくるが、重視しているのは対話だ。村民、議員、村職員とちゃんと話して、みんなで納得しながら村づくりをしていきたい」

 ―今後の村政への意気込み。
 「これまでも、これからも村民目線で村民の立場に立つ。みんなが幸せで、とにかく明るく元気な中城にしたい。『新しい風を吹かせる』ことを決意して当選した。村民の声に応えられるような村政づくりをしていきたい」

 ひが・あさの 1974年5月22日生まれ。那覇市久茂地出身。中城村南上原在住。コザ高卒。琉球バス交通を経て、2016年の村議補選で初当選。村議を3期務めた。