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■シーの1番 全勝工業カキヤー×南星朱蘭 ファン垂涎、カケ技頂上決戦


■シーの1番 全勝工業カキヤー×南星朱蘭 ファン垂涎、カケ技頂上決戦 全勝工業カキヤー
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 とりを飾る結びの大一番は闘牛ファン垂涎の一戦、全勝工業カキヤーと南星朱蘭のカケ技頂上決戦が実現する。
 両牛の沖縄での戦歴をみると、全勝工業カキヤーは8勝5敗。南魁龍、南星武虎、アカジン、柿乃花ホワイトフェイス、南部王、東照宮、徳田アコーに勝利。約1年の休養を経て出場した4月の大会では剛毅を下している。
 特に注目したいのは負けた相手だ。黒獣王約32分、新力Baby約20分、刃誡皇約10分、赤番頭約47分、勢頭カキヤー約11分と名立たる相手と互角に渡り合いもう一歩というところで惜しくも敗れている。見て分かる通りタイトルこそ縁が無いもののその実力は県内でもトップクラスだ。
 対する南星朱蘭は、5勝3敗。アカジン、上地龍王、大嵐、一撃パンダ、二代目武捷龍に勝利した。
 赤番頭とは約27分の激闘の末惜しくも敗走。初の全島大会出場となった昨年5月の第118回春の全島闘牛大会では、若手ナンバーワンと勢いのあるバブルと対戦。序盤から得意のカケ技で攻め込むが、バブルの体重差をいかした攻撃に押し切られ敗れている。
 直近4月の心美花形(元・闘勢神玖)との対戦では、開始直後から一気に畳みかける攻撃をみせるがわずか2分弱で自ら戦列を離れあっけなく敗走した。南星朱蘭らしくない負け方だっただけにこの敗戦の影響を引きずらないか心配される。
 カケ技を得意とする両牛の勝敗を左右するのはやはり首力の強さだろう。
 主導権争いのつばぜり合いを制して角を掛け、いかに相手の首をねじ曲げられるかが勝負だ。