シーの2番軽量級スペシャルマッチの炎鵬対友羽総業天王鬼(元・勝山天王)は、両牛の激しい角さばきから繰り出すツキ技やワリ技、腹取り速攻の応酬で開始から観客の目をくぎ付けにする荒技対決となるだろう。
炎鵬の鋭く尖ったトガイー角を駆使したツキ・ワリの波状攻撃からの爆弾速攻は破壊力抜群だ。一気に決着を付けるそのスタイルは、まさに「殺し屋」と言っても過言はないだろう。
これまでに楚南白虎、田空など、直近では大蛇丸(元・伊波重機S53年生)に勝利している。勝った試合はいずれも3分以内の短期決着で相手を圧倒している。
黒星は2022年3月徳之島でしらみず凰樹(元・樹里)に12分半、昨年1月葵冠に11分弱で敗れた2敗のみ。
一方、友羽総業天王鬼は、決して長いとは言えない上向きの角をうまく使い的確に相手の眉間を捉えるワリ技と腹取りを得意としている。
戦歴は7勝2敗。二代目赤獣王、楚南花形(元・琉球煌荒)、友羽総業覇鬼などに勝利。直近では4月に黒猿を危なげなく下している。
昇(マチー大城)龍に35分半と突撃白嵐に24分半で敗れこちらも2敗のみ。短期戦の決定力はもちろんのこと高いディフェンス力で持久戦を戦えるスタミナも兼ね備える万能型だ。
友羽総業天王鬼が序盤の炎鵬の怒涛の攻撃を守りきれるかどうかが鍵を握りそうだ。
過去の対戦結果からみれば勝負の分かれ目は10分前後だろうか。
有料
■シーの2番 炎鵬×友羽総業天王鬼 「殺し屋」対万能型、序盤が鍵
![■シーの2番 炎鵬×友羽総業天王鬼 「殺し屋」対万能型、序盤が鍵](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/2024/06/RS20240618G00315010100-scaled.jpg?resize=615%2C410&crop_strategy=smart)
この記事を書いた人
琉球新報朝刊
![Avatar photo](https://ryukyushimpo.jp/uploads/2023/09/favicon-21x21.png)