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故郷伊江島に油絵寄贈 知念賢祐さん「報恩の思い」


故郷伊江島に油絵寄贈 知念賢祐さん「報恩の思い」 内間常喜副村長(右から3人目)に絵画を寄贈する知念睦子さん(同4人目)=18日、伊江島はにくすにホール
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 【伊江】約50年にわたり海外で空手や古武道を指導し、趣味で油絵などの創作活動に励む沖縄小林流空手道・古武道連盟ワールド王修会会長の知念賢祐さん(79)=大宜味村在=が18日、出身地の伊江村に自身の作品「フランス中部アルジャンタの小川」を寄贈した。同日、伊江島はにくすにホールで寄贈式があり、知念さんの妻・睦子さんから内間常喜副村長に託された。
 作品は縦150センチ、横180センチの大型の油絵。5月28日から那覇市内で開かれた知念さんの個展で展示された。故郷である伊江島に絵画を贈りたいと知念さんが考案し、個展で最も大きなサイズの作品を寄贈することを決めた。4日には母校の沖縄水産高校にも作品を寄贈した。
 知念さんは「小さな頃から城山(ぐすくやま)や海で遊び、中学まで島の自然の中で育ってきた。島への感謝の気持ちと、報恩の思いを込めている」とコメントを寄せた。
 内間副村長は「常に故郷・伊江島に思いをはせ、空手のセミナーでは海外から多くの弟子が来島し、交流が図られた。島の子どもたちが絵画を見て世界に目を向け、夢を抱くきっかけになればと期待する」と感謝した。寄贈式には知念さんの息子の賢吾さんや島の関係者も駆け付けた。