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久米島に障がい者施設 潮風舎、自立を支援


久米島に障がい者施設 潮風舎、自立を支援 障がい者グループホーム一般社団法人潮風舎を設立した代表の山下耕一郎さん
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【久米島】久米島町で障がい者グループホームの開設を目指す潮風舎(山下耕一郎代表理事)がこのほど、同町仲泊と西銘に障がい者グループホームを開所した。
 代表理事の山下さんは2023年3月、地域おこし協力隊として久米島町に派遣。施設不足で障がい者が島を離れる現状を目の当たりにし法人を設立した。身体障がい以外にも精神障がい、知的障がいのある町内の当事者や家族にとって町内にグループホームが必要だと考え、非営利の一般社団法人を設立した。
 山下さんは町営塾久米島学習センターに勤務していたが、障がい者福祉施設が不足している島の現状を知り「福祉インフラの整備が必要だ」と考え、学習センターに勤務しながらグループホーム設置の計画を立てた。
 施設では、常用している薬の飲み忘れや、お金の管理など生活面で課題がある人と職員が共同生活し、自立を支える。山下さんは「賃金の浪費、本人の意図しない無心を受けてしまうなどさまざまな課題を持つ方がいる」と説明し「職員が必要な場面で支援し、その方ができることは自分自身で行う。将来的には自分で管理できるようになっていくことが目標だ」と語った。
 久米島だけではなく、各離島などの受け入れなども行っていく予定。問い合わせは潮風舎、電話080(9838)4794。https://chofusha.jp/
 (山口英憲通信員)