【浦添】宮古列島の言葉みゃーくふつ(宮古語)の継承、保存に取り組む「みゃーくふつの会」(垣花譲二会長)が第8回定例会講演会を2日、浦添市中央公民館で開いた=写真。
今回は各地域代表の天久勝義さん(城辺・上区)、野原優一さん(上野・野原)、國仲昌典さん(下地・上地)、与座ケイ子さん(平良・鏡原)、伊佐照雄さん(大神)、仲間徳正さん(平良・西原)、伊志嶺恵徳さん(伊良部・佐和田)、亀川博薫さん(多良間・塩川)の8人が「クマゼミが○○〇と鳴いていた」などの例文を、聞き比べると「ショーショー」(上野・野原)や「シャーシャー」(伊良部・佐和田)など、各地域でセミの鳴き声も異なることが分かった。
元沖縄宮古民謡協会会長の天久勝義さんの講話では「あーぐ(宮古の歌謡)を歌うことによって、日常生活の中で使われてきた、みゃーくふつが継承されている」と述べ、過酷な人頭税制度の際に役人の強引な要求を跳ね返したあーぐ「石嶺(いすんみ)の赤宇木(あかうき)」の歌のエピソードを解説した。
会場から「たんでぃがーたんでぃ(ありがとう)と、すでぃがふーは、どちらが平易な言葉ですか?」の質問に対し、天久さんは「地域の文化(みゃーくふつ)に優劣はつけられない」と述べた。 (喜納高宏通信員)
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琉球新報朝刊
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