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能登地震被災地派遣を報告 宣野座社協・宮城さん 村の防災力向上も


能登地震被災地派遣を報告 宣野座社協・宮城さん 村の防災力向上も 當眞淳村長(左から3人目)らに能登半島地震被災地の災害ボランティアの報告をした宮城清人さん(同4人目)=13日、宜野座村役場(提供)
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 【宜野座】能登半島地震被災地の災害ボランティアセンターの運営を支援するため、宜野座村社会福祉協議会職員の宮城清人さんが5月23~27日に石川県の珠洲市災害ボランティアセンターに九州ブロック代表として派遣された。宮城さんは6月13日、宜野座村役場に當眞淳村長を訪ね、活動報告を行った。
 2016年の熊本地震でも被災地支援経験がある宮城さんは、能登半島地震の被災地について、インフラ回復に時間を要しており、復興が遅れている印象を受けたことを報告した。現地の社協職員が、自らが被災者という立場で地域の立て直しのために踏ん張っている姿も伝えた。
 活動報告を通して宜野座村社会福祉協議会は、災害発生時に通常支援業務の他に、福祉避難所と災害ボランティアセンターという機能が求められることも共有した。平時から他分野の協力を得て運営する訓練の必要性と村行政の協力が必要不可欠で、最新の情報共有のために同じ通信手段を使うなど、今後より強固な連携が必要となる点も確認した。
 當眞村長は「いつ起こるか分からない災害に備え早急な取り組みが必要だと感じている。被災地での経験を宜野座村のために生かし、村の防災力向上のために遠慮なく意見を出してほしい」と話し、さらなる活躍に期待した。 (池辺賢児通信員)