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伊地区の新公民館落成祝う 国頭 防災機能、近代設備備える


伊地区の新公民館落成祝う 国頭 防災機能、近代設備備える テープカットする(左から)湧川詩織さん、仲村仙三老人会長、宮城明正副村長、辺野喜通夫伊地区長、山城優衣音さん=6月30日、国頭村伊地地区公民館
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報朝刊

【国頭】3月末に完成した国頭村の伊地地区公民館の落成記念式典・祝賀会が6月30日、同公民館で開催された。区民や関係者らが出席し、盛大に祝った。
伊地区では、30年前に建設された伊地地区体育館が公民館として併用され、区民らが頻繁に利用してきた。台風など災害発生時の避難所として指定されていたが、調理施設などの機能がなく、時代の変化とともに不便さが課題になっていた。区民から本来の公民館機能を有する施設整備の要望があり、今回の公民館建設となった。
新公民館は過疎対策事業の一環として整備され、総事業費は1億2700万円。鉄筋コンクリート造の1階建てで、建築面積が179平方メートル。会議室や事務室、調理室、男女トイレ・シャワーなどが整備されている。
式典に先立ち、施設玄関前でテープカットセレモニーが催され、国頭村の宮城明正副村長や辺野喜通夫区長、仲村仙三老人会長、子ども会の山城優衣音さん、湧川詩織さん=いずれも辺土名小5年=の5人がはさみを入れた。
辺野喜区長は「新しい公民館は区民が要望していた以上の防災機能・近代設備を備えた建物になっており、区民一同心より喜んでいる。区民の憩いの場として、今まで以上に伊地区の活性化を目指して長く活用していきたい」と述べた。
宮城副村長は、所用で出席できなかった知花靖村長の「公民館という場を通した、教育・文化、社会活動が活発に行われ、区民の交流の場として、活用されることを期待する」との祝辞を代読した。
祝賀会は「かぎやで風」で幕開け。地謡を島親幸さん、岸本和廣さん、島マサ子さん、古堅幸太さん、舞踊は平安香代子さんが務めた。地元婦人らによる余興「めでたい節」なども披露された。ゲストのとぅるるんてんの民謡ショーでは、豊年音頭やカチャーシーで舞台と会場が一体となってにぎわった。 (新城高仁通信員)