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糸満南小 カメラマン上地さん講演 写真から海の保全学ぶ


糸満南小 カメラマン上地さん講演 写真から海の保全学ぶ 水中撮影時に使うタンクやカメラを児童に体験させる水中カメラマンの上地一輝さん(左)=6月6日、糸満市立糸満南小学校
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 【糸満】糸満市立糸満南小学校はこのほど、読谷村出身の水中カメラマン・上地一輝さんを講師に招いて海洋教育の授業の一環として、講演会を開いた。上地さんは沖縄の海などで撮影した動画や写真などを見せて生徒に問題を出しながら、語り合い、海を守るにはどうすれば良いのかといった問題を考えた。
 上地さん自身も、小学生の頃に沖縄の海の美しさに魅せられ、海洋生物や海に興味を持ち始め海に通うようになったという。中学生の頃には、お金をためて買ったカメラで水中撮影を始めた。沖縄を拠点に撮影や海洋保全活動にも取り組む。
 海洋プラスチックごみの問題などについて、海を守るためにはどうすれば良いかといった問題も提起した上地さんは「糸満の海はとてもきれいで魚も捕れる。みんなで糸満の海を大切に守っていくのが重要になる」と話した。「落ちているごみを少し拾うだけでも海にとっては良いこと。できることから少しずつ始めよう」と呼びかけた。児童からは上地さんへの質問が飛んだ。
 代表であいさつした玉城響さん(9)は「亀の写真がきれいで、写真を見ていて楽しかった。僕たちも糸満の海の良いところをいっぱい見つけていきたい」と話した。授業の後には上地さんが撮影した写真が児童に贈られた。 (田中芳)