げんこつサイズのビッグな唐揚げが人気 最北端の味求め中南部からもファン まるひら食堂(国頭村)<うちなー味まーい>115


げんこつサイズのビッグな唐揚げが人気 最北端の味求め中南部からもファン まるひら食堂(国頭村)<うちなー味まーい>115 スープを三枚肉そばに変更した「げんこつ定食」(1450円)
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 国道58号を北上し国頭村宇嘉に入ると、海と山に囲まれた「まるひら食堂」が現れる。2019年11月に宇嘉共同スーパーを改装してオープンした店内は、どこか懐かしい雰囲気を感じさせる。店を切り盛りするのは平良宗康さん(41)と路子さん(50)夫妻だ。

 人気メニューの一つは「げんこつ定食」(1200円)。握り拳ほどの大きさの唐揚げが3個、山のように盛り付けられている。あまりの大きさにハサミで切り分ける必要がある。ニンニクが効いたサクサクの衣とジューシーな鶏もも肉の唐揚げは、夏にぴったりな一品だ。また、金・土限定で販売している「チーイリチャー定食」(1000円)は、中南部からも食べに来る人がいるほどファンが多いという。

 好みに合わせてカスタマイズも可能だ。定食のライスを150円で「にんみんライス」に変更することができる。ご飯の上にニンニクで炒めたミンチ肉とノリを振りかけたもので、独自の調理法により油控えめで食べやすく仕上げた。そのほか、スープを250円で三枚肉そばに変更することもできる。

 宇嘉にとって初の食堂。テーブルや椅子などは地域住民が協力して廃材などから制作した。周辺には食事をとれる場所が少ないため、地元客や辺戸岬に向かう観光客からは「助かった」との声が聞かれるという。店長の宗康さんは「沖縄本島で夕日が見える最北端の食堂だと思う。アットホームで誰もがまた来たいと思う店にしたい」と話した。

 営業は午前9時~午後3時(ラストオーダー午後2時半)。定休日は日・月。国頭村宇嘉47の1。電話0980(43)5284。

店長の平良宗康さん(左)と路子さん夫妻

 (玉寄光太)