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農業で心身健やかに 宜野座、親子19人体験


農業で心身健やかに 宜野座、親子19人体験 体験型リトリート「アグリ(農業)親子リトリート」に参加した皆さん=6月8日、宜野座村松田区の水島英芽さんの農園「ねおん&やんばるバナナファーム」(提供)
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 【宜野座】宜野座村で6月8日、「自然と深くつながる貴重な時間を共に過ごす」をテーマに、体験型リトリート「アグリ(農業)親子リトリート」が開催された。オーガニックな生産活動に取り組む事業主を体験訪問し、見識を深めた。
 普段いる場所から離れ、静かな場所で心身をリフレッシュさせる「リトリート」。京都府在住の水島英芽さんが主催し、県内外から健康や自然環境への関心がある30~40代の19人の親子が参加した。本土からの参加者は宜野座村で宿泊し、水島さんの手料理による地元の食材や発酵調味料を使用した健康的な朝食と朝ヨガで快活に出発。
 松田区の池辺俊晶さんが管理する農地の一画を借り受け、営まれる水島さんの農園「ねおん&やんばるバナナファーム」で、堆肥や液肥を散布する農業体験を実施。子どもたちも初めて見るバナナの木や花に歓喜した。
 この他に、惣慶区の「やんばる観光農園」を見学し、飼育するヤギの餌やり体験を行った。宜野座区で純黒糖を製造する渡久地克さんの精糖所では、キビ絞りから大窯での煮詰めやかき回しなど黒糖作りを体験した。「ぎのざジャム工房」では多種多様なジャムに関心を寄せた。
 水島さんは「生産者を訪ねる旅に魅力がある。観光以上移住未満の気分で、多くの人にも体感してほしい」と話した。
 (池辺賢児通信員)