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住民有志で饒波川美化 糸満・武富で会発足


住民有志で饒波川美化 糸満・武富で会発足 雑草を除去する会員ら=6月30日、糸満市武富(武富溝原会提供)
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 【糸満】糸満市武富の区民有志でつくるボランティアサークル「武富溝原会」(長嶺均会長)は6月30日、糸満市を流れる饒(の)波(は)川に架かる「溝原(みぞばる)橋」の周辺を初めて清掃した。今後、定期的に饒波川の清掃を実施していく。
 饒波川は県管理の河川で、溝原橋の周辺は果樹園やサトウキビ畑が多い。農家などが収穫期を中心に橋を利用するが、他の時期は利用者も少なく、橋の周りは雑草が生い茂りごみも多数捨てられる状況になっていた。
 区民から「何とかならないのか」との声が上がっていたことから、前自治会長の長嶺さん(66)らが5月に17人で会を発足。県河川清掃ボランティア支援制度の補助金を利用して川の美化に取り組むことにした。
 同日は9人が参加し、川の管理用道路に繁茂した雑草を伐採し、空き瓶やペットボトルなどのごみを回収した。次回は川の中まで清掃したい考えだ。長嶺さんは「東側の八重瀬町方面の饒波川はごみも少なく美しい。溝原橋の周辺も、きれいになればごみを捨てる人も減るだろう。継続的に美化に取り組みたい」と語った。会では並行して、県道82号沿いの清掃活動も進めていく。 (岩切美穂)