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マングース防除を視察 名護市羽地支部区長会


マングース防除を視察 名護市羽地支部区長会 マングースの北上防止柵の前で説明を受ける参加者ら=4日、大宜味村大保
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護・大宜味・国頭】名護市羽地支部区長会(宮城研二会長)は4日、国頭村、大宜味村、東村のマングース防除事業等の視察研修会を開催した。名護市源河区でヤンバルクイナが確認され生息域拡大が期待される時期に、防除事業の現場を視察して今後の取り組みの参考とすることが目的。各区長のほか、市議会議員、羽地支所長など17人が参加した。
 研修会は屋我地鳥獣保護区管理員でもある渡久地豊・呉我区長が案内役を務めた。大宜味村大保のマングース北上防止柵の視察では、南西環境研究所の中田勝士さんが、外来ヘビの侵入も防ぐような柵や捕獲器を紹介し、防除事業最前線で活躍する「やんばるマングースバスターズ」の活動を説明した=写真。
 国頭村では、環境省やんばる自然保護官事務所の椎野風香さんの講話を受けたほか、安田のヤンバルクイナ生態展示学習施設クイナの森を視察した。研修後、宮城会長は「ヤンバルクイナが源河区で確認され生息域が広がっていることがうれしい。自然環境を守るための知識を高め『捨て犬、捨て猫をしない』など関心を高めていく必要がある」と研修を振り返った。
 渡久地呉我区長は「世界自然遺産を支えるためにも防除事業の展開につなげていければ」と話した。 (玉城武利通信員)