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ウィルさん、伊是名を満喫 フランス出身 沖縄でバー開店が夢


ウィルさん、伊是名を満喫 フランス出身 沖縄でバー開店が夢 島の名勝史跡や伊是名城山などを散策したウィルさん=2日、伊是名森林公園
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 【伊是名】那覇市に滞在中のフランス人、プタギオ・ウィルフリード・ジャンさん(ウィルさん)が2日、友人と伊是名島を訪れた。
 ウィルさんはフランス南部トゥールーズ出身の31歳。フランスの大学を卒業後、フランス国内で寿司などを出す日本食レストランで料理長として働いていたこともあり、日本文化に関心が高い。ワーキングホリデーの制度を利用して2月から日本に滞在している。
 沖縄には、美しい自然や独特の料理、人々の温かいおもてなしがあると聞き、自分の目で見て体験したいとやって来た。沖縄が気に入り、就労ビザを取得して沖縄で働きたいという。慰霊の日には平和の礎(いしじ)を訪ね、リゾートだけではない、沖縄のさまざまな側面に心を寄せている。
 ウィルさんは伊是名島に実家のある友人の伊礼一美さん宅に宿泊した。島の文化財を中心に名勝史跡や伊是名城山などを散策し、夜は島民とガーデンパーティーで交流した。大阪にも長期滞在したが、日本文化と沖縄文化はすごく違うと感じ、沖縄が大好きだという。
 伊是名について、ウィルさんは「古いものがよく残り、沖縄の魅力を詰め込んだような美しい島だ。人とのつながりも深そうで食べ物もおいしかった。王家ゆかりの特殊な文化が魅力的だ」と話した。
 ウィルさんは今後も沖縄の文化に浸り、フランス語や英語を教えながらフランスの文化を共有し、最終的にはフランスワインのバーを沖縄で開くことを目指している。
 沖縄の人々に向けて「沖縄の美しい文化と温かいおもてなしに感謝している。フランスの文化を共有しながら、皆さんと素晴らしい交流を深めたいと思っている。よろしくお願いします」と話した。 (比嘉陽子通信員)