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韓国の「パリパリ文化」知ってる? 日本語弁論大会、ペクさんに1等賞 沖縄


韓国の「パリパリ文化」知ってる? 日本語弁論大会、ペクさんに1等賞 沖縄 日本語弁論大会で1等賞に輝いたペク・ミンソさん(左端)と入賞者=24日、那覇市の県男女共同参画センター
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 【那覇】「第10回日本語弁論大会 in Okinawa」(韓日経済文化交流会、日韓経済文化交流会・沖縄主催)が24日、那覇市の県男女共同参画センターで開かれた。韓国の中高生11人が出場し、「世界一の韓国と日本を目指して」をテーマに、日本語で意見を述べた。1等賞の県教育委員会教育長賞に、「私たちが開いていく未来とは」と題して発表したペク・ミンソさんが選ばれた。

 ペクさんは、物事を迅速に処理しようとする韓国人の特性「パリパリ文化」を紹介。日本のデパートを訪れた際、商品の包装や提供に、時間を掛けて丁寧に対応する姿が「新鮮な衝撃だった」とした。その上で、両文化を「互いに理解、尊重し、よく交わることができれば、私たちの未来はもっと幸せな世の中になるのでは」と提案した。

 宮里育江審査委員長は「たくさん情報があふれる中で、日本に対する悪いうわさや偏見があるが、それらを受け止め、日本に、沖縄に来て、自分で(考え)、日本が大好きという気持ちを表してくれたことに感動した。この若者たちが育ち、韓国と日本の交流の第一人者になっていくのではと期待している」と総評を述べた。

 ペクさんは「1等になれてうれしい。絵を描くことが好きなので、語学力を生かし、日本の大学に進み、マンガについても学びたい」と話した。

 2等賞はイ・シンヒャンさん、3等賞はキム・ハウムさん、4等賞はイム・スミンさん。ほか優秀賞と奨励賞に2人ずつ選ばれた。

 (藤村謙吾)