【今帰仁】任期満了に伴う今帰仁村長選挙が6日告示、11日に投開票される。無所属で現職の久田浩也氏(57)が2期目を目指す中、無所属新人で前村議の座間味邦昭氏(51)も出馬を表明しており、両氏の一騎打ちとなる公算が大きい。村の課題や重点政策、来年夏に開業予定の北部テーマパーク「ジャングリア」に対する考えなどについて聞いた。 (聞き手・金城大樹)
―出馬理由と1期目の評価は。
「財政再建に取り組み、2019年度から23年度までの村税収入を1億円あまり増やしている。水道事業も約2千万円の赤字から2千万円以上の黒字に転換させた」
「1期目にまいた種が芽を出している状況。2期目でしっかり花を咲かせたい。さらなる高みを目指して頑張りたい」
―村の課題は。
「素通り観光が課題。そこはぜひ克服していきたい。テーマパーク進出の影響で宿泊施設の進出の計画もいくつかある。そこから糸口が見えれば」
「保育士の確保も非常に厳しい状況だ。しっかりと充実させていきたい」
―重点政策は
「経済にアクセルを踏むためにも素通り観光からの脱却を目指す。宿泊施設の誘致と滞留・滞在に重きを置いて、経済に波及させていく」
「保育士の確保については、潜在保育士の確保に取り組む。そのためにも、保育士の処遇改善や労働環境をしっかりと整備していく」
―来年夏に開業予定の「ジャングリア」については。
「雇用創出が1500人程度と数字も出ている。定住・移住につなげていきたい。可能な限り住宅の整備などに取り組みたい」
「交通渋滞、雇用などの課題抽出に努め、国や県に要請・要望していきたい。既存の経済を崩さない経営の仕方を協議していく必要もある」
くだ・ひろなり 1967年8月生まれ、村天底出身。沖縄大卒。2002年に村議に初当選し、4期務めた。10~14年は議長を務めた。20年に村長選に初当選した。