【今帰仁】任期満了に伴う今帰仁村長選挙が6日告示、11日に投開票される。無所属で現職の久田浩也氏(57)が2期目を目指す中、無所属新人で前村議の座間味邦昭氏(51)も出馬を表明しており、両氏の一騎打ちとなる公算が大きい。村の課題や重点政策、来年夏に開業予定の北部テーマパーク「ジャングリア」に対する考えなどについて聞いた。 (聞き手・金城大樹)
―出馬の理由と現村政への評価は。
「先輩方が築いてきた今帰仁の歴史や文化を次の世代に責任を持って継承したい。一つ一つの課題に向き合って解決し、次の世代にバトンタッチできるような地域をつくりたい」
「現村政では、将来のビジョンや今の課題をどう捉えているかが見えてこない。評価できない」
―村の課題は。
「村民所得の問題、人口減少の問題、人材育成という課題がある。限界集落が出てきている中で、次の時代を担う子どもがいないと文化の継承もできない。子どもらへの投資も必要だ」
―重点政策は。
「所得向上に取り組みたい。基幹産業の農業では農家と市場の距離が遠く輸送などにコストがかかっている。また、素通り観光も課題で、もう少し滞在してもらえる仕組みが必要だ。村内に市場を作ることで、所得や雇用改善、消費する仕組みにつなげたい」
「保育料や給食費、医療費の軽減などの子育て支援に取り組みたい。また民間に村有地や空き地を安く提供してアパートを建て、家賃を軽減して子育て世代に貸すことができる仕組みもつくっていきたい」
―来年夏に開業予定の「ジャングリア」については。
「連携して道路の問題などに取り組むべきだ。期待するだけでなく、行政も知恵と思考をフル回転して一緒に連携できる仕組みをつくるべきだ」
ざまみ・くにあき 1972年11月生まれ。村運天出身。東京農業大卒。建設会社勤務などを経て、2010年に村議に初当選。村長選出馬のため3期目途中で辞職。