【伊江】伊江港旧ターミナルビル2階にある「カフェ&ショップいいマルシェ」(玉城えりかオーナー)は、毎月第3土曜日に、学校でもない家でもない地域の中で地域の人たちが安心して過ごせる居場所づくりとして店内の一部を開放している。
店内に備えられた箱の中にある1枚500円のこども応援チケットを子ども(幼児~中学生)が店のスタッフに渡すと無料で食事ができるシステム。チケットは居場所づくりに賛同する大人が購入し、自分の名前や愛称などを記入して箱の中に入れる。
チケットを使い終わったら「ありがとうございました。おいしかったです」などのコメントを書き、玄関横に張られている子どもの手形の葉っぱが生い茂る、大きなガジュマルの樹に貼り付ける。7月20日からスタートし、カフェの営業時間の午前11時~午後4時の利用可能。
8月は、第3土曜日が旧盆と重なるため1週間繰り上げ、10日に実施した。マイカレースパイス作りや物作り体験やエステなどの店も出店しにぎわいを見せた。
オーナーの玉城さんは「店名の『いいマルシェ』は『いいじまで、いいものに出会えて、心も体も笑顔になる』をコンセプトに名付けた。伊江島に住む子どもたちの健やかな成長を守りたい。パパとママの支えになる活動がしたい。1人の力は小さいけど皆さんの力を借りて地域の子育てをサポートしたい」と話し、「村内はもとより村外の方のチケット購入もあり、ありがたい」と感謝した。
また「島内では体験できないワークショップなどの出展者を募り、イベント等を開催し間口を広げ、子どもも大人も楽しめる空間づくりを目指したい。村内の方々にも参加してもらい事業者同士のつながりやご縁を結べたらいい」と展望を語った。
子どもの居場所づくりについての問い合わせは電話090(6896)1774(玉城)。
(知念光江通信員)