沖縄県高校新人大会は10日、那覇市の奥武山水泳プールで先行競技の水泳(短水路)が行われた。男子平泳ぎ100メートルの比嘉功太郎(興南2年)が県新となる1分0秒81で頂点をつかみ、同200メートルも大会新で制した。女子400メートルフリーリレーは那覇国際(當間彩美、渡辺心陽、木村凪、大城妃央)が4分2秒28の県高新を出した。男子背泳ぎ100メートルの田浦悠羽(ゆうわ)(コザ2年)は55秒92の県高新で優勝した。宮里理子(那覇西2年)は背泳ぎ200メートルで大会新、同100メートル、女子400メートルメドレーリレーも制した。女子の當間、宮里、男子の田浦は3冠を達成した。女子バタフライ50メートルの比屋根ゆず(コザ2年)は大会新で1位になった。
那覇国際が女子400メートルフリーリレーで8年ぶりに県高校記録を塗り替えた。勝利への思いを一つに挑み、4分2秒28でライバルの那覇西を振り切った。
第1泳者の當間彩美(あみ)は「大会記録はいけるかなと思っていたが、みんな緊張していて、県高新は全く頭になかった」と結果に驚いた様子。58秒41のトップで次の渡辺心陽(こはる)へつないだ。渡辺は「得意じゃない種目だが調子が良く、まさに波に乗っている状態だった。ベストタイムが出せた」とうなずいた。
第3泳者の木村凪(なぎ)は唯一の1年生。先輩たちを追いかけて那覇国際に入ったと言い、「同じメンバーで挑んだ県総体は那覇西に負けてしまった。今回は勝ちたかった」と自己ベストを更新する力泳だった。3人がつないだバトンを最後に託された大城妃央(ひめな)は、那覇西とほとんど同時の2位でスタート。「みんながつないでくれたので、最後は抜かしてやろうと思っていた。最後は気持ちだった」と残り50メートルで力を振り絞り、1.33秒差で勝利を手にした。
3冠達成の當間は「みんなで九州の決勝に残りたい」とチーム戦での目標を掲げた。
(大城三太)