沖縄県高校新人大会は10日、那覇市の奥武山水泳プールで先行競技の水泳(短水路)が行われた。男子平泳ぎ100メートルの比嘉功太郎(興南2年)が県新となる1分0秒81で頂点をつかみ、同200メートルも大会新で制した。女子400メートルフリーリレーは那覇国際(當間彩美、渡辺心陽、木村凪、大城妃央)が4分2秒28の県高新を出した。男子背泳ぎ100メートルの田浦悠羽(ゆうわ)(コザ2年)は55秒92の県高新で優勝した。宮里理子(那覇西2年)は背泳ぎ200メートルで大会新、同100メートル、女子400メートルメドレーリレーも制した。女子の當間、宮里、男子の田浦は3冠を達成した。女子バタフライ50メートルの比屋根ゆず(コザ2年)は大会新で1位になった。
比嘉功太郎(興南)が国民体育大会に向けて弾みをつけた。100メートル平泳ぎで1分0秒81と自らの県記録を伸ばした。「前半はスピードを抑えて、後半勝負でいくレース展開に持っていった」と作戦がうまくはまり、好記録につなげた。力強く両手で水をかいて最後までスピードを保ちつつ、2位の選手を約2秒差で振り切った。
国体の水泳は9月下旬に先行開催する。県勢の県内合宿が今大会の2日前まであり「疲れがある中でもいいタイムが出せた」と納得の様子だった。国体は少年Aの200メートル平泳ぎに出場する。「100メートルが得意だが、200メートルも泳ぎの状態は悪くない」と照準を合わせている。
国体も通過点に過ぎず「大きな目標は来年の県総体。去年と今年に続いて100メートル、200メートルで2冠したい。もう一つは日本選手権に出て結果を残すこと」と飽くなき向上心で進化し続ける。
(大城三太)