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親川(北山)復帰戦で3000メートル連覇 「無我夢中のスパート」で逆転 県高校新人大会・陸上 沖縄


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
女子3000メートル決勝 10分8秒79のタイムで優勝した北山の親川杏花

 今大会が右膝のけがからの復帰戦となった親川杏花(北山2年)が3000メートルを10分8秒79で優勝し、連覇を果たした。「けがもあり万全でない中で、1位で走り切れて良かった」とほっとした様子だった。

 スタートから北山の後輩で1500メートル優勝の江洲桃が先頭に立ち、その後ろにぴったりついた親川。徐々に離されていくと差は50メートル以上開いた。しかしラスト500メートルでペースを上げると、差をどんどん縮めた。残り100メートルで江洲を捕まえると「無我夢中のスパート」で一気に抜いて、ゴールに飛び込んだ。

 8月14日の合宿中に右膝を痛めてしまい、1カ月走れなかった。再び走り始めることができたのは今月10日とぎりぎりだった。ペースや走るリズムが崩れたが、「最後は先輩として負けられなかった」と江洲との一騎打ちを制した。

 「とにかくけがが治って良かった」という親川。九州大会まで練習を積んで、調子を上げていく。「九州では表彰台に上りたい」と試練を乗り越えた走りでさらなる高みを目指す。

 (屋嘉部長将)


 沖縄県高校新人大会は16日、各地でカヌー、陸上、テニスが行われた。カヌースプリント500メートルで男子カヤックシングルの宮城壱清(沖縄水産2年)が2分22秒568で制し、永山盛禎(同1年)と組んだペアと合わせて2冠を達成した。カナディアンシングルは當山魁来(かいら)(沖縄水産2年)が2分44秒793で優勝し、塩澤海(同1年)と組んだペアと2冠。女子カナディアンシングルは2分58秒429で赤嶺妃菜(沖縄水産2年)が頂点をつかんだ。陸上女子三段跳びの喜久里彩吹(那覇国際2年)が大会記録に1センチと迫る11メートル83で優勝し、走り幅跳びとの2年連続2冠を達成した。女子3000メートルの親川杏花(北山2年)は10分分8秒79、男子3000メートル障害で島袋翔(北山2年)が9分31秒74でそれぞれ優勝し、連覇となった。女子200メートルでは又吉一莉(球陽2年)が26秒18で制し、100メートル、400メートルリレーとの3冠となった。

※注:永山盛禎の「禎」はネヘンが示ヘン