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秋の県中学陸上が今大会で終了 65年の歴史に幕 教員の負担軽減、部活改革を理由に


秋の県中学陸上が今大会で終了 65年の歴史に幕 教員の負担軽減、部活改革を理由に 県中学校陸上競技大会の終了について説明する県中体連の平良亮会長=6日、浦添市の仲西中学校
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 例年秋に開催される県中学校陸上競技大会が、14日に行われる第65回大会の実施を最後に終了することになった。教員の負担軽減や部活動改革が求められていることが主な理由。最近では地域のスポーツクラブが盛んになり、生徒らが活動する場が増えている状況も考慮した。

 県中体連の平良亮会長は「教育的価値の高い大会を終了することは大変苦渋の決断だ」と強調し、理解を求めた。

 同大会は1959年に始まった。体力や競技力の向上だけでなく、スポーツを通して強くたくましい心を持った子の育成という目的があった。だが以前から、現場を担う教員の負担が大きいとの声が上がっており、関係者らは協議を重ね、運営方法を工夫した上でこれまで大会を継続してきた。

 2019年には今後のあり方を考えるため、教員ら約千人を対象としたアンケート調査を実施。うち、9割以上の教員が「負担感」について言及していたという。コロナ禍で大会中止期間もあったが、今年2月の評議員会で第65回大会実施をもって終了することを決めた。

 7月の県夏季大会は今後も実施される。県秋季大会終了に当たり、平良会長は「時代のニーズに応じた新しい体制をつくっていく使命を感じている。部活動改革が求められている今日、生徒の多様なニーズに合った活動機会の拡充を図っていきたい」と語った。(砂川博範)