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デイゴス代表戦に進出、アレは敗れる 連係進化のデイゴス、まだまだ伸びしろあり 女子サッカー九州選手権


デイゴス代表戦に進出、アレは敗れる 連係進化のデイゴス、まだまだ伸びしろあり 女子サッカー九州選手権 ヴェルスパ大分レディース―エナジック琉球デイゴス 前半、先制ゴールを決めるデイゴスの宇津木陽奈(中央)=8日、沖縄市の県総合運動公園蹴球場(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 女子サッカーのKYFA第41回九州選手権は8日までに、県総合運動公園蹴球場で第1、第2代表の準決勝までを行った。エナジック琉球デイゴスは第1代表ブロックの準決勝でヴェルスパ大分レディースを2―0で下し、代表戦へ駒を進めた。3年ぶりの全国出場権獲得を目指す。同じ第1代表ブロックのcasa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)は1回戦で福岡大に0―5で敗れた。琉球デイゴスは、9日午前11時から同会場で第1代表の座を懸けて神村学園高(鹿児島)と戦う。第2代表決定戦は午後2時から秀岳館高(熊本)と柳ヶ浦高(大分)がぶつかる。勝利した2チームは11月18日に開幕する皇后杯JFA第45回全日本選手権の出場権を得る。


 琉球デイゴスはつなぐサッカーを進化させ、第1代表決定戦へ駒を進めた。

 ヴェルスパ大分に対し細かいパスでボールを支配し、切り崩しながら攻略した。先制点は前半35分、坂入萌々子の裏へのボールにタイミングよく宇津木陽奈が抜け出し、GKと1対1に。一度はシュートをはじかれたが、詰めてきっちりと押し込んだ。

 後半に2点目を蹴り込んだ山城見友希ら中盤の3人が積極的に顔を出し、中継地点となって左右にボールをさばいた。「もっと得点できた。フィニッシュの部分の精度を上げないといけない」とチームはまだまだ成長の途中段階だ。

 センターバックの田中佑奈を中心に、守備陣はほとんどほころびがなく、下からのパス回しも機能した。田中は「相手にシュートを打たせなかった部分は良かった。セカンドボールをもっと拾えるようにしたい」と次戦へ意気込む。

 2年連続で全国出場権を逃しており、代表決定戦は昨年敗れた神村学園高(鹿児島)と戦う。山城は「チャンスを決めきれるかが勝敗を分ける。引くとやられるので引かずに戦いたい」と雪辱を期す。

 (大城三太)