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キングス、今季初黒星 横浜BCに66―89 ターンオーバー多発 きつい日程で選手にも疲れ


キングス、今季初黒星 横浜BCに66―89 ターンオーバー多発 きつい日程で選手にも疲れ 横浜BC―キングス 第3Q、素早いステップでディフェンスをかわすキングスの岸本隆一=21日、神奈川県の横浜国際プール(Bリーグ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは21日、神奈川県の横浜国際プールで横浜ビー・コルセアーズと今季第5戦を戦い、66―89で敗れ、シーズン初黒星となった。前半はキングスのターンオーバーから速攻などを横浜BCに決められ、さらに3点弾も決められる。ヴィック・ローがスチールからダンクを決めて30―42で折り返す。後半はキングスが松脇圭志や今村佳太の3点弾で追い上げようとする。しかし、ターンオーバーで攻撃の機会を失い、さらに3点弾の確率を上げた横浜BCに点数を重ねられ、66―89の大差で敗れた。キングスは次戦、22日午後2時5分から、同会場で横浜BCと対戦する。

横浜BC 3勝2敗
 89―66(22―17,20―13,29―15,18―21)
キングス 4勝1敗


 レギュラーシーズン開幕4連勝と好調だったキングスだが、ターンオーバー(TO)が16と多く攻撃機会を失ったり、速攻を横浜ビー・コルセアーズに決められたりして大敗した。

 開幕から1試合平均29.5得点を挙げていた横浜BCの河村勇輝にはヴィック・ローや小野寺祥太らがつき、前半を3得点と抑えた。しかし、キングスはパスミスなどのTOから横浜BCに速攻を決められてしまう。河村の守備にとらわれすぎてしまい、ほかの選手にフリーの状況をつくり高確率に3点弾を決め切られるなど、最終的に河村を含めた5選手に2桁得点を許した。攻撃から立て直そうとしたキングスだが、タイムアウト後の攻撃で横浜BCが守備のシステムを変え、得点を許さない。さらにキングスはTOで攻撃機会を失うなどシュートの試投数も伸びず、確率も上がらなかった。

 今季のレギュラーシーズンは開幕からアウェー戦で、さらに18日は東アジアスーパーリーグ(EASL)初戦を戦うなど日程的にタイトだ。選手の動きに疲れが見え、ハードな守備は影を潜めた。岸本隆一は「スケジュールはタフなことは間違いなく、精神的な部分でも影響していないとは言えないと思うが、全員が言い訳できないことも自覚している」と語り、「守備からというところに、もう一度立ち返りたい」とチームの原点である堅守で連敗を阻止するつもりだ。

 (屋嘉部長将)


ミスで流れ渡した

 桶谷大HC(キングス)の話 どのプレーもなかなかうまくいかず、ミスを連発して相手に気持ち良くシュートを打たせてしまい、流れを渡してしまった。試合の出だしからどのように試合を組み立てていくかを考えながらプレーをしないといけないと感じた。出た課題を明日(22日)は改善できるようにしていく。