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最後まで圧巻の走り 復帰戦「応援に救われた」 男子優勝・下地 伊平屋ムーンライトマラソン


最後まで圧巻の走り 復帰戦「応援に救われた」 男子優勝・下地 伊平屋ムーンライトマラソン 復帰戦のレースで、8年ぶりの優勝を果たした下地由祐=28日、伊平屋村の友愛と健康の広場
この記事を書いた人 Avatar photo 池田 哲平

 1キロ地点から、一気にギアを上げた下地由祐(浦添市)は独走状態となった。最後まで他を寄せ付けない圧巻の走りで、2015年の21回大会以来、8年ぶりの栄冠を手にした。8月の北海道マラソンでふくらはぎのけがを負い、今大会は復帰戦。手応えをかみしめるように、両手を強く握って、ゴールテープをくぐった。

 2カ月間練習することができず、今大会は優勝を狙っていたものの、練習不足は否めず「正直不安だった」と語る。32歳で競技者としてはベテランの域となったが「先頭でレースを進め、同世代に元気を与えたい」と序盤から引っ張り、起伏の激しいコースも攻略した。「島の人の応援に救われた部分が大きい」と語った下地。NAHAマラソン、おきなわマラソンで上位入賞し、完全復活を目指す。

 (池田哲平)