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月明かり ランナー後押し 沿道に獅子舞、島に活況 伊平屋ムーンライトマラソン


月明かり ランナー後押し 沿道に獅子舞、島に活況 伊平屋ムーンライトマラソン 沿道の地元住民と記念撮影するランナー=28日午後4時2分、伊平屋村前泊(喜瀨守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

 【伊平屋】4年ぶりに伊平屋ムーンライトマラソンが開催された伊平屋村では28日、村民らが公民館や自宅前で「頑張って」「あともうちょっとだよ」などとランナーたちに熱い声援を送った。午後6時ごろには、雲から月も垣間見え、ゴールまでの道を照らしていた。フルマラソン男子は下地由祐さん(浦添市)が2時間59分17秒で優勝。同女子は池原綾乃さん(同)が3時間5分28秒で初の栄冠に輝いた。

 友愛と健康の広場をスタートしたランナーらは、夕日が照りつける山や海岸を横目に走った。午後6時ごろに日が沈み始めると、ひんやりした風が体を打ち付けたが、沿道の温かい声援と、静かに見守るように照る月の光に包まれてゴールを目指した。

 久しぶりの開催に、ランナーだけでなく、応援する村民らのテンションも上がった。田名区では、村内に一つしかないという獅子舞が沿道で舞を披露し、ランナーらを鼓舞した。ランナーの友人らが友愛と健康の広場から無線放送で応援メッセージを届けた。

 沿道から声援を送った島尻区の名嘉駿樂(しゅんた)さん(10)は「楽しい。いつか自分も出てみたい」と話した。

 (金城大樹)