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前原のコリンズ、空手の個人形で頂点 「徹底してやらないと」自らを律す 県高校新人大会 沖縄


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前原のコリンズ、空手の個人形で頂点 「徹底してやらないと」自らを律す 県高校新人大会 沖縄 男子個人形決勝 得意のパープーレンで威風堂々とした動きを見せる前原のコリンズ・ジョーダン・琉太=28日、豊見城市の沖縄空手会館(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 県高校新人大会は28日、各地で11競技が行われ、空手の男子形個人はコリンズ・ジョーダン・琉太(前原2年)、女子は具志堅あい(浦添2年)が1位に輝き、男子形団体は前原、女子は浦添が頂点をつかんだ。相撲は無差別級で山城咲武斗(さんと)(中部農林2年)、100キロ以上級で本村史音(同)がそれぞれ優勝した。重量挙げは男子61キロ級で桃原健昇聖(けんせい)(南部工2年)、女子49キロ級では大村朱音(沖縄工2年)が頂点に立った。レスリング男子個人戦は51キロ級で當銘彪之介(南風原1年)、92キロ級は岸本尚眞(北部農林1年)、125キロ級は嶺井元陽(北部農林2年)が制した。剣道は個人戦が行われ、男子は照喜名宙(そら)(嘉手納1年)、女子は島袋美々夏(みみな)(興南1年)がそれぞれ栄冠をつかんだ。


 男子個人形のコリンズ・ジョーダン・琉太(前原2年)が威風堂々とした切れのある動きで頂点をつかんだ。決勝で選んだのは絶対的自信を持つパープーレン。「悪くはなかったけど、動きを止めるべき場所で止められず、ぐらつきそうになった。徹底してやらないと全国では上位にいけない」と自らを律した。

 第2ラウンドは最後の出番で、くじ引きで順番を決めた決勝は1番目の演武だった。「体力面でいつも通りの力が発揮できていなかった。まだまだいけると思う内容だった」と悔しさも少し残した。

 昨年は先輩らの壁に阻まれ、2位に甘んじてきた。両親から「優勝したな」と声掛けしてもらって共に喜んだ9月の県選手権に続く優勝で、確かな手応えをつかんだ様子だった。

 小学1年生から近所の空手道場に通い始めた。「母親に勧められて無理やり通わされて競技を始めた。バスケとか他のスポーツもしたくて、小学4年の時にやめることも考えたが、母親から『あなたなら強い選手になれる』と何度も励まされ続けた」と苦笑いする。

 南九州大会に向け「1位を目指し、全国でも8強入りしたい」と飛躍を誓った。

 (大城三太)