プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは29日、沖縄アリーナで富山グラウジーズと第9戦を戦い、85―59で圧勝した。
第1クオーター(Q)は小野寺祥太の3点弾から15点のランでスタートダッシュに成功する。第2Qにも13点のランをつくるなど要所で連続得点を決めて、43―19で折り返す。後半は富山に得点を許す場面も増えたが、インサイドでジャック・クーリーやアレックス・カークが得点を重ね、逃げ切った。
キングスは11月1日に、東アジアスーパーリーグ(EASL)のソウルSKナイツ戦を韓国で行う。レギュラーシーズンは4日午後2時5分から、おおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサと対戦する。
第1クオーターから堅守を見せたキングスが今季最少となる59失点にとどめ、富山に2連勝。桶谷大HCは「このシーズンでトップレベルの守備の強度を出せた」と選手をたたえた。
第1クオーター(Q)から小野寺祥太が富山の得点源のノヴァー・ガドソンに張り付き、ボールを持たせずゴールに近づかせなかった。相手にシュートを打たれても、ゴール下ではアレックス・カークやジャック・クーリーがリバウンドをキープした。アレン・ダーラムもリバウンドを拾い、相手の攻撃を防ぎ続けた。
攻撃ではカークやクーリーがゴール下で相手守備を引きつけると、フリーになったダーラムが得点につなげた。ダーラムはクーリーが戻ってきたことで、センターポジションから本職のパワーフォワードポジションでプレーできた。運動量が上がり、今季最多の19点をあげた。
ダーラムは今季、25日の川崎戦以外は二桁得点をあげるなど活躍していたが、川崎戦の敗戦を悔しがっている。「課題が明確になり、特に全体の守備が向上することを心がけた」と振り返り「2連勝でステップアップすることができた」と手応えを感じているようだった。
(屋嘉部長将)
キングス 7勝2敗
85―59(21―9,22―10,29―21,13―19)
富 山 9敗
目指す守備できた
桶谷大HC(キングス)の話 前半も後半も入りの守備の強度が高かった。選手たちに話していたことをしっかり反応してくれた。(25日の)川崎戦の悔しい負けから、しっかり戦術で遂行しようとしてくれた。自分たちが目指しているバスケット、特に守備のところでできたと思う。
出だしが受け身に
高岡大輔HC(富山)の話 出だしですごく受け身になってしまって、残念なものになってしまった。自分たちが望んだものではなかったが、次の試合の勝ちにつなげるために後半は自分たちのエナジーを持ったバスケットができたのは良かった。