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FC琉球、価値ある「勝ち点3」 残り5試合、下位戦線脱出へ 宮崎に2ー0【29日の試合】


FC琉球、価値ある「勝ち点3」 残り5試合、下位戦線脱出へ 宮崎に2ー0【29日の試合】 琉球―宮崎 前半、先制ゴールを決めチームメートにハイタッチで迎えられるFC琉球のFW阿部拓馬(中央)=29日、新富町・ユニリーバスタジアム新富(宮崎日日新聞社提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第33節最終日の29日、FC琉球は宮崎県のユニリーバスタジアム新富で18位のテゲバジャーロ宮崎と対戦し2―0で勝利した。通算成績は11勝16敗6分けで勝ち点39に伸ばした。

 前半34分、阿部拓馬がペナルティーエリア内から左足で先制点を奪い1―0で折り返した。後半は終盤の42分、野田隆之介が得点を決めた。

 次戦は11月4日午後5時から沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでカターレ富山と対戦する。

 FC琉球が大きな勝ち点3を手にし、39に伸ばした。得点すべき選手が自らの役割を果たし、下位戦線で張り合う宮崎を2―0で退けた。

 最初にゴールをこじ開けたのは阿部拓馬だった。攻撃態勢で選手が前線に駆け上がった状態の宮崎が、痛恨のパスミスで中盤ボールを失う。阿部がそれを拾うとカウンターを仕掛けた。ためをつくりながら右の白井陽斗に託すと、DFをすり抜ける折り返しをきっちり決めて先制した。

 2点目は後半42分。左コーナーキックから一度クリアされたボールを琉球の選手が再度ゴール前に頭で放り、密集からのこぼれ球を野田隆之介が左足で押し込んだ。相手を引き離す大きな1点で、野田は駆けつけたサポーターたちとタッチしながら共に喜んだ。

 巻き返しを狙う宮崎は鬼気迫る思いで何度もゴールに迫ったが、勝ち点を積み上げたい思いは琉球の方が上だった。

 今季残すは5試合のみ。順位の近いチームは勝ち点がほぼ変わらない団子状態で、すぐにでも順位が上下に変動する。上位チームとの試合も残されており、さらなる順位浮上へチーム一丸でまとまりたい。

 (大城三太)


(2)ユニスタ(1勝1敗)
琉球
2―0(1―0,1―0)
宮崎8勝10分け15敗(34)
11勝6分け16敗(39)
得点者 【琉】 阿部(3)野田(11)
▽観客 2314人