有料

FC琉球、相手に押し込まれる 富山に1-3 好機もゴール届かず、終了間際に1点返す(4日の試合)


FC琉球、相手に押し込まれる 富山に1-3 好機もゴール届かず、終了間際に1点返す(4日の試合) 琉球―富山 前半、ゴール前まで攻め上がるもGKに阻まれる琉球の白井陽斗(左)=4日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第34節第1日の4日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでカターレ富山と対戦し1―3で敗れた。通算成績は11勝17敗6分けで勝ち点39のまま。順位は17位。

 前半から富山に攻め込まれる場面が目立ち、16分に守備を完全に切り崩されて先制点を奪われた。サイドで守備が抜かれ、走り込んだ選手に中央から決められた。後半は開始10分で2失点し突き放された。終了間際に平松昇のミドルシュートで1点を返した。

 次戦は11日午後5時から同スタジアムで、鹿児島ユナイテッドFCと戦う。

(2)タピスタ(富山2勝)
富山 17勝5分け12敗(56)
 3―1(1―0,2―1)
琉球 11勝6分け17敗(39)
▽得点者 【富】 松岡(2)マテウスレイリア(3)伊藤(2)【琉】 平松(1)
▽観客 1788人

 【評】富山はボール展開の速さが際立ち、前半序盤から主導権を握った。サイドからの切り崩しや、琉球の守備陣を置き去りにするスルーパスでゴール前へ進入し3得点した。琉球も攻めの姿勢を崩さず、何度もゴールに迫ったが、終了間際に1点を返すのがやっとだった。


 FC琉球は、J2昇格争いをする3位富山に後半10分までに0―3と圧倒された。幾度か得点チャンスもあったがゴールに届かず、格の違いを見せつけられた。

 前半の1点目はサイドから守備を切り崩され、中央へのクロスから走り込んだ選手に決められた。2点目はカウンターから裏にスルーパスを通され、あとはフェイントを織り交ぜた個人技でやられた。3点目は両チームの選手が入り乱れ、選手が横一線になった場面でスルーパスを通され、裏に抜けられると最後は左の選手にパスを通され押し込まれた。

 試合終了間際に一矢報いたのはボランチの平松昇。目の前に転がり込んだ相手のクリアボールを気持ちよく蹴り込んだ。今季初ゴールに「ずっと得点できていなかったのでよかった」と少し頬を緩めた。一方で3失点には「これが上位との差。球際勝負などの局面で勝てず、前線からのプレスでチーム全体の重心が後ろになり押し込まれていた」と肌感覚で力の差を痛感している様子だった。

 今季残すは4試合。次戦は上位の鹿児島とホームでぶつかる。平松は「どのチームが相手でも一試合一試合大事に戦う」と前を向いて戦う。

 (大城三太)


強気にいけなかった

 金鍾成監督(琉球)の話 (各選手が)局面で強気にいけなかった。それがそのまま結果につながってしまった。前に出て行くのか、引くのかという部分で積極的にプレーしないといけなかった。次の鹿児島も上位チーム。選手の積極性を引き出して挑みたい。

前半から主導権

 小田切道治監督(富山)の話 前半から攻撃で主導権を握り、90分間通して自分たちのペースで戦えたことは収穫。前線からプレッシャーをかけることができた。引退を表明した高橋駿太はハードワークがしっかりできる優れた選手で、よく動いてくれた。